カッティングシートを作成する際、デザインデータの形式は非常に重要です。特に、「ベクターデータ」と「ラスターデータ」の違いを理解することは、スムーズな製作につながります。この記事では、それぞれの特徴とカッティングシート作成における適性について解説します。
ベクターデータとは?

- 拡大・縮小しても画質が劣化しない
- クリアなエッジを持つため、カッティングの際に正確なラインを再現できる
- 編集が容易で、色の変更や形状の調整が簡単

特徴:
カッティングプロッターはパス(線)に沿って刃を動かして切り抜くため、ベクターデータが最適です。ラスターデータでは切り抜くラインを認識できないため、ベクター化する必要があります。
ラスターデータとは?

特徴:
- 拡大すると画質が劣化し、ギザギザが目立つ
- 写真やグラデーションの表現に適している
- 編集の自由度が低く、形状や線の変更が難しい

ラスターデータはそのままではカッティングに使用できません。カッティングマシンは画像の輪郭を認識できないため、ベクターデータに変換する必要があります。この変換作業は「トレース」と呼ばれ、IllustratorやInkscape、Affinity Designerなどのソフトウェアで行います。
カッティングシート作成用データ入稿について
カッティングシートを作成する際は、必ずベクターデータを入稿してください。
ラスターデータしか手元にない場合は、トレースを行いベクター化する作業が発生します。その場合はトレース費用がかかりますのでご了承ください。
ベクターデータを使い、原寸サイズデータを作ることにより、カッティング作成の費用を抑えることができます。
適切なデータ形式を理解し、効率よく美しいカッティングシートを制作しましょう。
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